☆日本のすばらしさ?いや、ちょっと行き過ぎ。

Category : 日々の暮らし
ここ数日、話題になっていた「ヤマト運輸がドライバーの長時間労働を緩和するために時間帯指定配達などを見直す」というニュース。

ドイツと日本の比較にしかなりませんが、ドイツの宅配事情に慣れてくると日本の宅配って便利は便利なんだけど便利という次元を超えて「ちょっと異常」と思ってしまうほど。だからこそこのニュースを聞いたとき、そりゃそうだよ大変に決まってる!と思ったのですが、

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ドライバーが昼食をとれるようにするために、比較的指定が少ない正午から午後2時までの時間帯指定の廃止や、指定が殺到する午後8時から午後9時までの時間帯指定の幅を広げることなどを検討している
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ということらしく、いやいやそんな次元じゃなくてもっともっと抜本的に見直しちゃってもいいのに!そんなの全然変わらないのと同じ!!と思ってしまいました。

ドイツの宅配事情は・・・

日曜配送は無い←スーパーやお店も閉まる日曜日はもちろん宅配も届きません。

集荷はされない←基本的に荷物は持ち込みます。自宅への集荷は有料。

日付指定はできない←AmazonなどではPrime会員に翌日配送とかしていますけど、それ以外はいつ届くのやら…という感じです。販売店が出荷はいつ頃みたいなことを記載しているときはありますけど。

時間指定なんてない←日付指定できないのに時間なんて指定できるはずがない。最近は当日や前日に「何時から何時までの間に配送予定」なんてお知らせがあったりしますけど、指定ではなく「お知らせ」。

再配送は基本的にない←ドイツでは未だご近所に預けることが多いです。今は家にいることの多いうちはアパートの宅配受け取り場みたいになることもありますし、よく来る配送会社は私が家にいるって知ってます。人の荷物ばっかり預かってるおかげでDHLのお兄ちゃんとは近所ですれ違ったら手を振るほど顔見知りです(笑)。

あとは近くの郵便局や加盟店に送られて自分で取りに行くことも。重たい荷物とか受け取れなかったら本当に最悪なんです。重たいから大きいから車がないから宅配にしたのに!って人も自分で取りに行く羽目になりますが、これも仕方ないなって言う感じです。私もよく近くの加盟店であるおもちゃ屋さんに引き取りに行きますけど、その場合不在票が入っているのですが「最寄りの加盟店に届けますが引き取りは明日の10時以降です」ってお知らせ。受け取りは更に1日遅れるのです。そしてその加盟店は普通に仕事をしていたら行けるような時間には開いていないし、昼休みは2時間クローズ。一体いつ取りに行くねーーーん!みたいな状況なのです。

その代わりと言っては何ですが、日本ではようやく最近実験段階に入ってきたらしい「宅配ロッカー」があります。駅とか便利な場所にDHLだけですがあります。そのロッカーの番号を住所として記載して購入したらそこに届く仕組み。ちなみに返品や送料支払い済みの荷物も入れておけば集荷されます。ただし大きなロッカーは無いので荷物の大きさには制限があります。日本のようにマンションなどに宅配ロッカーがあるのはドイツでは聞いたことがありません。DHLに個人宅に置けるロッカーがあるそうですが見たことはありません。ちなみにそのDHLのロッカーは有料です。300~500ユーロとか(数万円単位)で購入します、もしくは有料でリース。ちなみにそのロッカー、購入しても組み立ては自分でしてください、だって。さすがドイツ!

こちらに住んでいる日本人の間でもよく日本の宅配のすばらしさ、というかいろんな意味でのすごさというのが話題になります。ドイツはドイツでイケてなさすぎるんですけど、不便すぎるんですけど、でもそれでもなんとかなるんです、イライラさせられることもあるけど、でも生活できてるんです。

だけど日本みたいに便利すぎる状態に慣れてしまうと、こんなドイツみたいな環境は受け入れがたいですよね・・・。それに日本だったら各社が競争しているから1社がサービスを低下させたらここぞとばかりにほかの会社がそこに参入しそうだし。

今回の問題って現場で宅配を担っている人たちが大変なのはもちろんですが、商品を販売しているお店などのサービス提供側の現場にとっても大変なことではないでしょうか。翌日、それどころか当日配送とかまでありますよね!そういう意味ではより多くの人が広い意味で「サービス提供側」として関わっているのではと思います。

以前、一時帰国する前にネットで買い物をして実家に送っておいたのですが、別に今すぐ必要では無いので備考欄に「急いでないのでいつでも構いません」と記載しましたが結果として翌日届きました。私のオーダーなんて後回しにしてくれてよかったのに・・・でもそんな「数週間先でもいい」っていう個別対応のほうが余計に手間なんでしょうね。翌日に届くぐらいの出荷作業が当たり前になっているんでしょうね。販売するほうも大変ですよね。

ドイツの生活で「急ぎのものを宅配で受け取る」なんてことはまず不可能と思うようになったので、何か必要な時も結構しっかり前もって動くようになりました。でも結局それでちゃんと生活できます。宅配会社の話の前にその物品を購入したお店がいつ出荷するかもわからないという段階からスタートですからね。よく出荷は1~3営業日とか書いてますけど、日本だったらほぼ「1営業日」ぐらいのスピード感ですよね。それでもたとえ日付指定が出来なくても、数日あれば基本的に届くのでそこの信頼はあります。荷物なんて届かなくて当たり前!みたいな国ではないので、さすがにそこはちゃんとしているし。もっと不便な国もあるでしょうし、こんなドイツの宅配環境でも十分マシだったりするのかもしれません。

日本にいたときはそれが当たり前と思っていたけれど、外に出て他を見たら日本がいかに素晴らしいかということ、そしてそれが時に素晴らしさを超えて「やりすぎ」ていること、を痛感することが宅配に限らずいろんな場面であります。

ドイツ的にいえば「道路事情だってわからないし、スタッフが休むかもしれないし、宅配に時間指定?んなの無理に決まってんじゃん!っていうかそんなの普通に考えたらわかるよね?」なーんて言われそう。あくまでも想像の範囲ですが、その日配送すべき荷物があっても、配送担当者の勤務時間が終われば荷物が残っていてもその時点で終了!とかなってるんだろうなあ・・・、「無理なものは無理」ってな感じなんだろうなあ・・・と勝手に想像しますがきっと現実もそう相違は無いと思います。

とはいえ、これを日本のすべての消費者が理解するには難しい話で・・・、きっと今回のことでほんの少しだけ緩和はされるだろうけれど、実際のところは宅配のドライバーさんが大変なのには変わりないような気もします。

格安航空会社と同じで、安い代わりに色んなサービスはお金を取ります!みたいな宅配業者が出てくる日が来るのかなあ。いち消費者の立場として考えてみても時間指定とか再配送とか集荷とか、追加料金を取られてもいいような気がしないでもないけれど。

20年近く前、ホテルに勤めていた時にお客様の荷物の配送/受け取り対応もしていました。その時にいつも来るヤマト運輸のお兄ちゃん達と顔見知りになり、よく話すことがあったのですがそれはそれは大変そうでした。でもあの頃って今ほどネット販売なんてなかったし。ホテルとか必ずそこにいる(不在じゃない)先がとっても助かるんだ!とよく話しておられたことを今でも覚えています。

その数年後、ヤマト運輸で派遣で働いたことがあります。コールセンターで、それはまあびっくりするような理不尽なクレームとかが来るわけですよ。今思い出してもあの時受けていたクレームって、ドイツに置き換えたら「Na und?」=「で?だから何なの?」的な回答でしかないようなクレームがホント多かった。

でもその時は私もちゃんと対応するしかなくて、だけど「Na und?」過ぎてどうすればいいのか、対応できないようなことも多く、でもその時上司として面倒を見てくれた方が本当に素晴らしい方で、そんなクレームはすぐに電話をかわって対応してくれたんです。しかも謝るだけではなくて理不尽なクレームにはしっかりと会社の言い分を伝えて相手がもう何も言えなくなるような対応。私はホテル勤務はじめ長い間接客にかかわってきましたけど、未だかつてあんなにクレーム対応が素晴らしい方を見たことがありません。たった数ヶ月しか一緒に働けませんでしたが、長い社会人経験の中でもいまだに忘れられない方です。今思うと、その方の力量はもちろんのこと、それだけ日々多くのクレームに対応されてたんだなと、だからこそあんなにスマートに対応してたんだなあと思います。

それだけに、あの時代から代わりに代わっているであろう宅配業界が現在どれほどの過酷さであるのか、想像を絶する状況ではないかな、とこのニュースを聞いて色々考えてしまいました。

先日のASKULの倉庫火災時に、配送状況がほぼ変わりなかったこと(一部は影響があったようですが)にもびっくり。

そしていつかこれを載せようとPCに保存していたのですが、日本で見たお知らせ。

shinagawa160920_20170302072153ebf.jpg

これ、すごくないですか?もう見ててもよくわからないけれど工事に伴うお知らせ。利用者の少ない土日に設定し、終電後も夜通しで対応していると思われ、それでも24時間以内いや、半日程度で終わりますってことですよね。こんなのドイツに置き換えたら半年は「運行しません、以上」ってな感じですよ。

日本ってほんとすごい。











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Comment

No title

おっしゃること、ほんっとうによくわかります。同感です。日本のこういう点について、素晴らしい…を通り越して、切ない気持ちにすらなります。宅配の人、ドイツみたいに”それはできません、それは無理です"なんて言ってみたいことだらけでしょうね…。とはいえ、ドイツでイラっとくる気持ちはやっぱりあるのですが。

☆ミドリさん

そう、せつない気持ち、そうなんですよ。友達と話してたんですけど、DHLとヤマトが交換業務研修とかしたら、お互いがお互いに相当びっくりするだろうな、と。これがホントのカルチャーショックかも、ですね。

☆lentilleさん

おおー!さすがに田舎ですねー!そういえば私も仕事をしているときは会社あてに届けてました。絶対誰かいるので確実だし。人間がやっているから間違いもやっぱりあるでしょうね、ドライバーさんは冷や冷やものだと思いますけど。

アスパラはてんぷらの時もソテーの時も湯がかずに皮だけむいて使っています。かなり太いのは半分に切ったりして。そのほうがコシがあって美味しいですよ!ぜひぜひ試してみてくださいねー。
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miyabi

Author:miyabi
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2007年春からドイツ暮らし。
ドイツ人夫と2015年に産まれた娘と3人暮らしです。物を持ちすぎないシンプルな生活を目指しています。お掃除、整理整頓が大好き。
ドイツの生活、仕事、子育てや旦那家族との関わりなど日々感じたことを綴っています。

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